ライディングスキルは肉体年齢を上回る

最近、注目していることに、
「実年齢と肉体年齢と反応時間の関係」があります。

例えば、二十歳そこそこのライダーは肉体的に若いから反応時間が速いはずなのに、
交通事故統計によればもっとも死亡や重大事故に遭っています。

例えば、三十歳過ぎたレーシングライダーは肉体的に衰えてきているはずなのに、
よりタイムを伸ばし続けるライダーも多いです。

これは一体どういうことなのか。
私は、スキルが肉体反応を補完するのではないか、と考えています。
つまり、脳が鍛えられることにより、物理的な肉体的な衰えがあったとしても、
それをも上回る「判断力」や「反応スピード」が身につくのではないか、と
いうことです。

そのためには、ただダラダラと距離を稼ぐようなツーリングではなく、
ただダラダラと走行時間を重ねるようなサーキット走行でもダメでしょう。
何かが起こったとき−−ヒヤリとする場面に遭遇した、タイヤが滑った、
注意力散漫になった、身体が疲れた、神経が疲れた......等々、体外的にも内面的にも
起こりうる全てのこと−−そのあとに「冷静に」「論理的に」「自分」や「状況」を
分析し自分で蓄積していくこと。それがスキルです。

そうしたスキルを重ねていけば、40代、50代を越えて肉体的衰えが決定的になったと
しても、それを自覚し、自分の能力(=体力、スキル)に見合った判断力を発揮する
ことができるでしょう。

自分を律すること。それが、ライディングを長く楽しみ続けるコツになるのでは
ないでしょうか。